こんにちは。行政書士試験対策専門スクール ステップアップファースト 代表の清水一嵩です。
令和元年度(2019年)行政書士試験の解説を作りながら感じた点を、振り返っていきたいと思います。
今回は、「記述式」(問題44~46)です。
記述式は、例年通り、問題44~問題46の合計3問が出題されました。
3問の内訳は、次の通りでした。
・行政法「1問」(問44)
・民法「2問」(問45・46)
次に、分野ごとの出題傾向は次の通りでした。
<行政法>
行政手続法からの出題でした。
キーワード3個のうち、過去問から再出題されたキーワードは2個、初出題のキーワードは1個と、再出題されたキーワードが多かったです。
部分点は十分に狙える問題でした。
<民法>
物権から1問、債権から1問の出題でした。
キーワード4個のうち、過去問から再出題された内容は0個、初出題の内容は4個と、すべて初出題の内容でした。
2問とも民法の条文からの出題で、1問は共有の基礎知識についての問題だったので、この問題が今回の記述式では一番得点を取りやすかったです。
もう1問(第三者のためにする契約)は、今回初めて出題された論点だったので、この問題が今回の記述式では一番難しかったです。
記述式は、3問の内訳が、易しい問題・普通の問題・難しい問題となっているケースが多いので、易しい問題で15点前後、残り2問で15点前後、合計で30点を取ることが目安になります。
令和2年度の行政書士試験に向けては、記述式の問題集などで記述式の対策をしっかり行って、30点前後の得点を安定して取れるようにしておくと、合計点の底上げにつながるので、それだけ合格の可能性が高くなります。
今回は、令和元年度の行政書士試験、記述式の振り返りについてお話をさせていただきました。
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