こんにちは。行政書士試験対策専門スクール ステップアップファースト 代表の清水一嵩です。

 

今回は、行政書士試験の「条文の重要性」を紹介したいと思います。

 

行政書士は、法律関係の国家資格なので、条文の問題が最も多く出題されます。

条文に強くなれば、一番出題数が多い問題の得点が伸びるので、合格しやすくなる。

考えてみれば、当たり前の話です。

 

法令の問題の半分が、条文から出題されている。

行政書士試験は、試験の構造上、出題される内容は次の①~⑥のどれかに必ず該当します。

① 条文(再出題) ② 判例(再出題) ③ その他(再出題)

④ 条文(初出題) ⑤ 判例(初出題) ⑥ その他(初出題)

※ 再出題:過去に出題されたことがある内容(過去問にある)

※ 初出題:過去に出題されたことのない内容(過去問にはない)

 

過去3年分の法令(問題1~46)の出題状況をまとめたものが、次の表です。

平成29年度 平成28年度 平成27年度
① 条文(再出題) 42(20%) 46(21%) 51(24%)
② 判例(再出題) 17(8%) 46(21%) 32(15%)
③ その他(再出題) 17(8%) 4(2%) 11(5%)
④ 条文(初出題) 61(29%) 63(29%) 56(26%)
⑤ 判例(初出題) 44(20%) 41(19%) 33(15%)
⑥ その他(初出題) 33(15%) 18(8%) 33(15%)

※ 表の数字は、問題の選択肢・空欄の数(%は出題率)

 

この表で注目したいのは、次の2点です。

<1> 法令の問題の半分は「条文」から出題される。

上の表の①と④を合計すると、すべての年度で出題率が約50%あります。

<2> 条文の問題の半分以上は「初出題」の条文が出題される。

上の表の①と④の数字を比べると、すべての年度で①<④となっています。

 

まとめると、行政書士試験の法令(問題1~46)は、

⇒ 半分の問題が「条文」から出題される ※「初出題の条文」が「再出題の条文」より多い

⇒ 残りの半分が「判例」と「その他」から出題される、となります。

 

条文に強くなると、法令の問題の半分を占める「条文」の問題のうち、「再出題の条文」だけでなく「初出題の条文」の問題でも正解できるようになるので、得点が伸びます。

多くの人は、過去問を勉強して「再出題の条文」の問題は正解できても、過去問にない「初出題の条文」の問題を正解できないので、得点が伸びません。

 

ただ条文を読んでも、条文には強くなれない。

それでは、条文に強くなるには、条文を何度も繰り返し読めばいいのか。

 

そうとも言えないのが、条文の勉強の難しいところです。

なぜなら、条文は、文章に独特の言い回しがあって「わかりにくい」からです。

わかりにくいものを何度繰り返して読んでも、なかなかわかるようにはなりません。

 

条文に強くなるには、条文の内容を理解した上で、繰り返し読んで覚えることが効果的です。

 

今回は、行政書士試験の「条文の重要性」についてお話をさせていただきました。

いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

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